お金に関するコラム

老後本当に2000万円の貯蓄必要?日本人の生活コストは下がっている!

金融庁金融審議会のワーキンググループがまとめた報告書によると

「年金をもらっても、老後の生活費は、なお2000万円不足する」
(だから、不足分は自分たちでなんとかしてね)

という主旨の内容が記載されており、話題になっています。

 

ネットで関連ニュースを調べてみれば

「いやいや、2000万円どころじゃない。5000万、6000万不足する」

なんて、絶望的な話まで見られる始末。

 

どうやって資産運用・貯金すればいいの?
と悩んでいる人も多いはず。

 

でも、ちょっと待ってください。

この試算は
日本人の価値観が、昭和の時代に比べて大きく変わっていることをちゃんと踏まえているのでしょうか?

 

世間では悲観的なニュースばかりを目にするので、今回は
「もしかしたら、2000万円も用意する必要はないのかもしれない」
という、明るめなお話を。

日本人の生活コストは劇的に下がっている!

価値観が変わり、生活コストは下がっている

実は、昭和の時代と比べると
私たちの生活コストは非常に下がっています。

 

インターネットが普及し、買い物などが便利な時代になったおかげですが

それ以上に、コストが低くなった大きな理由があります。

 

それは

「人々の価値観が変わった」

ということ。

 

具体的には

「こうしなければならない」「こうでなければならない」という考え方が急速に少なくなってきた

ことです。

 

たとえば

「男は家庭を持ち立派な家を建て、車を持っていなければならない」

「女は子供を3人は産み、全員を大学卒業まで育てなければならない(女子は短大でも可)

というような考え方。

今を生きるみなさんは
どれくらい共感できたでしょうか?

 

 

小さいレベルの話だと

婚約指輪は、最低でも給料の3ヶ月分の値段をするものを買わなければならない(実際に、こういうキャッチフレーズが流行りました)」

「生命保険は、職場に来た営業のおばちゃんが勧めてきたものに加入しなければならない(あるいは、おじいちゃんの時代からお世話になっている保険会社に入らないといけない)」

なんてのも。

もっとも、これらは今でも当たり前だと思っている人は多いようです(゚ー゚;A

「個人の時代」になって、価値観が変わった!

なぜ、価値観が変わってきたんでしょうか?

 

現代は、1人1人が社会の主役という
「個人の時代」と呼ばれています。

1人1人が物語の主人公ですから
「社会の常識を、いち個人の人生にあてはめる」ことに、みんな抵抗感を持ってるんですね。

 

このような時代になった最大の理由は、もちろん「インターネットの普及」です。

ネットの普及で個人が発信力を持つようになって

「みんなと同じである」ということに価値がなくなってきたんですね。

 

「こっちの方が安く済むし合理的じゃん!」

という判断を、昭和の時代に比べてぐっとしやすくなったということです。

 

その典型例が
「ミニマリスト」と呼ばれる人々ですね。
(持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人)

「個人の時代」で生活コストは激減していく!

気づき始めた人たちは、すでにコストを下げている

みんな、気づき始めたんです。

 

「無理に居住費にお金を使う必要は無い」

複数の人で家賃を折半する「シェアハウス」もすっかりおなじみですね。

「社会人になっても実家にとどまるほうが、生活費が少なく済むので賢い」と考える人も増えてきました。

「就職したら1人暮らしをして自立しなくてはいけない」も、もう過去の考え方なのです。(したい人だけすればよし)

 

持ち家か賃貸か?は今も難しい問題ですが
賃貸でも、自由にDIYでリノベーションできる部屋が増えてきたことで、少しずつその差が埋まってきています。

 

「都会に住んでいれば、無理に車を買う必要はない」

レンタカーだけでなく、ちょっとした買い物にもつかえる「カーシェア」の普及で、この傾向はますます高まっています。

買うと、とにかく維持費が大変ですからね(゚ー゚;

 

今後、交通が不便な地方を除いては

「車は趣味で好きな人だけが持つもの」
「子供が小さい、ごく短い期間だけ中古を所有する」

という考えが広がっていくでしょう。

 

「2人が望んでいれば、結婚にお金をかける必要は無い」

結婚式の費用の平均は約300万円といわれており(地域差が大きいのであくまで目安)

実際
披露宴までやると、このくらいの費用がかかるのは当たり前といわれてきました。

 

でも最近は、将来の生活のために
結婚の費用は抑えようと考えるカップルも増えてきました。

私たち夫婦も、結婚式の費用は全部で50万円くらいでおさまりました。

披露宴ではなく、会費制のレストランパーティをする人も増えています。

招待される側も
ご祝儀の金額で悩んだりせずに済むので結構ありがたいんですよね(゚▽゚*)

 

婚約指輪は・・・

自分なりには頑張りましたが
給料3か月分には程遠い金額でした(^▽^;)

「子供の教育費1000万円」はもう時代遅れ?

そして
もうすぐやってくるであろう、次の価値観は

 

「無理に子供を大学まで行かせる必要は無い」

 

子供を大学まで進学させると、かかる教育費の総額は1人あたり1000万円と言われています。

一般的には
「中学までは公立、高校・大学は私立文系」だと、このくらいかかるといわれます。
(あくまで目安です)

 

そのうち、大きな割合を占めるのは大学の授業料です。

私立文系の4年間でかかる学費の平均は385万9,543円。
およそ400万円近くになります。
(文部科学省「私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)」平成26年度版より)

 

かつては
「大卒の学歴をゲットして、良い会社に入って定年まで安泰!」
というのが人生の必勝パターンでした。

 

現在は、そのセオリーが崩れています。

なぜなら

「会社の寿命自体が、どんどん短くなっている」
(2017年の平均寿命は23.5年。東京商工リサーチの調査より)

「大手企業でも、副業が解禁され始めている」
(その会社だけでは十分な給与を保証できなくなってきているから)

 

この流れを受けて
10代・20代で起業したり、フリーランスを目指す若者も増えています。

 

「何百万円も払って、4年かけて『学歴』というふわっとしたものを買う」

よりも

「すぐにでも自分で稼ぐことができる実践的な知識・スキルを、必要な分だけ買って学ぶ」

ほうが、コスパがいい。

それを理解している若者が増えているわけですね!

 

 

会社いう組織ではなく、自分の力で稼いでいく時代。
まさに「個人の時代」ですね。

 

いっそ
東大卒などの高学歴をゲットすれば、官僚になれるなど独自のメリットがあるでしょうが

多くの大学では
どこも似たり寄ったりの「大学卒」という学歴しかゲットできません。

その結果得られるものは
「時代の変化でいつ潰れるか分からない会社への就職」
という、なんともいえない特典・・・。

 

近い将来

「中途半端なところなら、もう大学行かなくてもいいよ。高校出たらスキルを身につけてすぐ働いて」

と親に言われるのが当たり前の時代がやってくるでしょう。

 

でも、そんなことは
世間で大々的に言われることはありません。

大学に行かない選択肢が当たり前になると

「私学、学習塾、そして生命保険業界まで儲からなくなってしまう」

からです。
(学習塾の塾長になったり、保険業界にいたことがある僕の実感です)

 

子供の教育費に1人1000万円?
何言ってるの?
インターネットがあれば、稼ぐのに必要な勉強なんてできるじゃん

 

そんな時代が、もうそこまで来ている・・・
というかもう来てるんですけどねヾ(;´▽`A

 

現代でもインターネット環境があれば、無料で海外の大学の講義を聴くことだってできるんですよ!
・・・そんなの、10年前からあるんですけどね。

まとめ

 

まとめ

・昭和の頃までは「こうするべき」「こうあるべき」という考えが多かったため、生活コストが非常に高かった

・個人の時代になり価値観が変わった結果、生活コストは劇的に下がっている

・今後もコストは下がると思われるので「年金2000万円足りない」という計算は大きく(良い意味で)違ってくるかもしれない。
あるいは2000万円必要でも、案外楽に貯められるかもしれない

 

最初にお断りしたように
今回の記事は将来の日本人の生活費を、かなり楽観的に考えたものです。

でも、あれこれ考えても
将来のことは誰にも分かりません。

明日から頑張っていくためにも
少しは楽観的になるのも大切ではないでしょうか?